今日は竹炭の魅力・力について勉強してきたことをシェアします📝
菌ちゃん農法でも、土に炭を入れることが推奨されています。
炭は微生物のすみかとなり、まるで「菌ちゃんのマンション」を土の中に建ててあげるようなもの。
そんな炭の魅力をもっと知りたくて
昨日、うねりメンバーと一緒に いすみ竹炭研究会 さんを訪れ、竹炭づくりを体験してきました。
これまで無煙炭化器で竹炭を作ったことは何度かありましたが、
これだけの量を一度に作ったのは初めてで、その迫力に圧倒されました。
「ボーン!」「バーーン!」と破裂音が響き渡り、
火の勢いに思わず後ずさりしそうになるほど。
服に火が燃え移らないかヒヤヒヤしながら、
思い切って竹を投げ込んでみました。 「熱い!熱い!」と言いながら(笑)、
防護マスクをつけて、みんなでどんどん竹を焼いていきます。
効率よく燃やすための方法も教えていただきました📝
①先に細い竹を入れて燃やしていきます。
燃えて炭になったときに、10~15cmぐらいになるように、まずは枯竹や細い枝を入れていきます。
これは、この後入れる太い竹を燃やすための土台づくり。
地面が冷たい状態から始めました。
いきなり太い竹を入れてしまうとなかなか火が回らず温度が下がっちゃいます。
そのため、まずは枯竹や細い枝で火を育てます。
一回土台ができると、もうこっちのもん!
太いのもどんどん焼ける。一番最初はこうして温度をどんどん上げていきました。
②入れた竹が焼けてきたかな?火が弱くなってきたかな?と思ったら点検する。
↓点検棒を使って、端の炭も焼けているか見ていきます。
③こうして土台ができたらこっちのもの!あとは、どんどん残りの竹を入れていきます
↓すごい火力で熱いです。汗が止まらず、まるでサウナのよう。
↓ここまでくれば、どんな太い竹でも勢いよく焼けて炭へ。
④最後はみんなでバケツリレーで水をかけ消火。
特に煙が出ているところは念入りに。
そのまま燃え続けてしまうと、炭を通り越して灰になってしまうからです。
無事に炭が完成!✨
🌏竹炭の魅力・力
炭が微生物のすみかになることは知っていました。
でも、それが本当に何を意味するのかまでは、考えが及んでいませんでした。
竹炭の本当の力は、壊してしまった自然環境をよみがえらせ、
そして私たちの食や暮らしを守ることができる“救世主”になりうるということ。
その現場で見たのは、“瀕死の竹藪が、森としてよみがえる”奇跡のような光景でした。
日本のあちこちで見られる竹藪。
どういう状態かご存知でしょうか?
本来、森は多様な木々や草花が共生し、豊かな循環をつくっています🌳🦜
ところが、大地が痩せて水や空気を通せなくなると、深い根を持つ木は生きられなくなります。
そんな環境でも生き残れるのが「竹」。
浅い根でわずかな水を吸い上げられる特別な力を持つからです。
つまり、竹が茂るのは大地が元気だからではなく
大地が瀕死だからこそ、竹しか生きられなくなったサインなのです。
一見すると森のように緑が茂っているけれど、実際は“健康な森”ではなく、他の木が生きられなくなった瀕死の大地の姿なのです。
🌳 瀕死の大地が竹炭で生まれ変わる
これは私が本日撮影した写真です📸
いろんな植物や木々が生えており、
虫も鳥の声も聞こえていました。
ところどころもぐらが掘った後もあり
歩くだけでふかふかの土。
手に取るとしっとり、空気を含んでいるのが分かる土。
「生きている大地」を体感しました。
ですがこの場所も8年前は、大地が弱り硬く水を吸えず、木々は弱り、薄暗くあれた竹林だったそうです。
(↑この写真は整備直後なので、整備前はもっと荒れていたと想像します※いすみ竹炭研究会さんのHPより引用)
光が届かず、命の気配がほとんどなかった場所。
しかし、竹を間引き、その竹を竹炭(大地の資源)にして、
土にまくことで状況が一変しました。
竹炭は微生物のすみかとなり、菌糸が大地に広がり、土が水を吸い込む力を取り戻します。
するとどうでしょう。
そこに暮らす動物たちが種を落とし、土に合った木々や植物が芽吹き、暗かった竹藪が森のように再生し始めたのだそうです😳
(※いすみ竹炭研究会さんのHPより引用)
🌱 自然界の叡智
新しく芽吹いた木々が成長すると、森はやがて密集し、
光や風が入りにくくなり、弱った木が現れます。
するとどうなるか?
その弱った木にツルが巻きつきます。
ツルは自分が光を求めて上へ伸びるために木に絡みつき、
やがて木は締めつけられ、苦しく、次第に枯れていきます。
つまり、ツルは弱った木が早く土へ還る手助けをしているのです。
こうして淘汰されていき、その場所に一番合う、力強い木が残り、大きく育っていきます。
枯れた木はその大地の栄養となって残った木々たちを育みます。
素敵ですよね🥹
戦うのではなく、役割を分け合いながら共に生きる。
自然界はそんな完璧な仕組みを持っているのだと学びました。
そして私たち人間も、ただ見守るだけではなく、
その循環を後押しすることができます。
そのカギとなるのが竹炭。
🔥 竹炭が呼び戻す“いのちの循環”
本来、大地は多くの命に支えられています。
小さな生き物の亡骸が土に還り、ミネラル豊かな土を育み、
そこに染み込む水はミネラルたっぷりの“いのちの水”となって、田畑を潤し、川を清め、海へとつながっていきます。
けれど大地が弱れば、その水は痩せ、
田畑は力を失い、川は濁り、やがて海も荒れていく。
生き物たちは居場所を失い、命の連鎖が断ち切られてしまうのです。
そしてその影響は、やがて私たちの暮らしにも及びます。
食卓からは元気な野菜や魚が減り、
安心して口にできる食べ物が少なくなっていく。
大地の衰えは、まっすぐに人の命と暮らしを揺るがしてしまうのです。
すべてはつながっている。
だからこそ、私たちが大地を再び息づかせることが必要だと学びました。
🌍 いま、私たちにできること
竹炭をまくと、大地はふたたび呼吸をはじめ、山は元気を取り戻し、
生き物が安心して生きられる環境がよみがえります。
澄んだ水が流れ出し、川も海も豊かさを取り戻す。
本来の“いのちの循環”が動き出すのです。
木は成長が遅く、それを炭にしてしまうとあっという間に自然破壊につながってしまいます。
でも竹はどうでしょう?
たけのこが地面から顔を出してから、成長点の最後まで伸びきるのに、いったいどれくらいかかると思いますか?
答えは、わずか3ヶ月だそうです!!😳
しかも1日に1メートルも伸びることがあるようです!
(整備しても追いつかないはずですね...)
そんな驚異的なスピードで育つ竹を炭にすれば、自然界への負担はほとんどないと。
むしろ再生のスピードを高める、とても理にかなった循環だと教えてもらいました。
壊してしまった自然の循環も、竹を炭にして大地にまけば、森は再びよみがえる
まるで自然界が「解決策まで用意してくれていた」かのようで感動しました✨
地球は人間だけのものだけではない。
鳥も、昆虫も、植物も、動物もすべてがつながり合い、この星を形作っている🌏
私たちが竹炭を大地にまくことは、
そのつながりをもう一度取り戻すことなんだと学びました🌳
今回の体験の中で、とても心に残った言葉があります。
いすみ竹炭研究会の代表・西澤さんが語ってくださった言葉です。
「すべては鎖のようにつながっていて、どれも欠けてはいけない大切な存在。
そのつながりの中に、私たち人間も置かせてもらっています。
だから大事にしないと、私たちも大事にされなくなってしまうんです。」
鳥も、昆虫も、植物も、動物もすべてがこの星の住民。
その命を愛おしく思えるようになると、心は自然と愛にあふれていく。
西澤さんは、そんな人が増えていけば、
この星は「争う」のではなく「お互いを貴び合いながら共に生きる」世の中になっていく、と話されていました。
本当にそうですね☺️
この取り組みが全国にさらに広がれば、きっとすごいことになりますね♪
うねりのメンバーでも竹炭作れたら面白そうですね!!
畑やプランターに混ぜると菌ちゃん大喜びで元気なお野菜が育ちそうですし、
大地にまいて大地を再生させるのも素敵ですね。
うねりの詳細・参加方法はこちら👇
https://uneri.career-ark.co.jp/about